坂本 満 西洋美術史講座 第55回
芸術の始まりを探る−6
「華麗なる後期ゴチック」−さまざまな様相−
10月は「聖なるかたち・宗教芸術」のお話でした。中世のゴチック建築について、構造と装飾との関連など、詳しく聞かせていただきました。
尖頭アーチが生んだ天井を「リブが這い回っていますね」と先生。薄暗く神秘的だった空間が急に身近なものになりました。また、柱はさまざまな形の隙間を生み出し、その隙間にあわせた彫刻や壁画などは「写実的表現から開放された魅力があるのですね」とも。
制限が自由や解放を生むという人の心のおもしろさを感じました。
(藤本)
今回は、13世紀半ばから始まる、より複雑で技巧的になっていく後期ゴチックを中心にお話をうかがいます。
講師 坂本 満
【日時】 2008年11月12日(水)
開場 18時30分
【会費】 一般 2,000円 会員 1,000円
【会場】 彩ギャラリー
2008年
9月10日 「古代・帝国の美術」
前期最後7月の講座は、前回に続いて先史時代の美術をテーマにお話を伺いました。お話のなかで「これは何だと思いますか?」と先生。資料として配られたコピーは坂本先生オリジナルのクイズ付き! 石器時代彫刻などの中に、ピカソやアルプの作品が潜んでいました。ほんと、気を付けて見なければわからないものばかり。美・芸術・洗練・・・わかっているつもりの言葉、偏った知識がものを見る目を鈍らせていたのかもしれません。(藤本)
後期最後の講座は、紀元前6世紀から紀元後5・6世紀の「古代・帝国の美術」です。
この壮大なる遺産を見るにつけ、かつて我々人類が持っていた、人間力のすごさを思わずにはいられません。
7月9日 「先史美術のなかの具象と抽象」その2
前回は、人物が線のみで描かれている洞窟壁画や、鳥の首や動物の角などが抽象的に捉えられている先史美術の表現の例をいろいろみせていただいた後、時代はとんで20世紀の戦争絵画に話題が広がりました。
戦時中の絵画は政府の方針に沿ったものが中心だったことはなんとなく知っていましたが、勇ましい戦闘場面を描いたもの以外に、死を覚悟させるようなものがあったと知り、背中が寒くなりました。
画家でない人々が戦争体験を率直に表現した画集も見ることができました。「うまい絵」ではない「伝わる絵」を実感しました。(藤本)
前回のイレギュラーな形で戦争画の話を中心にお話を伺った関係で、今回は再度先史美術から、エジプト、オリエントあたりまで話を進めていただきます。
6月11日 「先史美術のなかの具象と抽象」
前回は、新シリーズ第1回として「見ること」と「見えること」の仕組みからお話が始まりました。
「人の細胞数で見ると、目は耳をはるかに上回っている」のだそうです。録音再生した音と生の音は聞き分けられなくても、複製画と原画は容易に見分けられる・・・目の神経が得た情報を脳のあちらこちらで認識して・・・
そんなすごい能力を私はちゃんと生かしてきたのかしらと「我が眼」に申し訳ない思いがしています。(藤本)
今回のテーマは「先史美術のなかの具象と抽象」。旧石器・中石器・新石器時代の美術です。
なぜか動物はリアルに人間は抽象的に表されています。


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